【旧北陸本線を活性化!もっと便利に】北前鉄道

北陸新幹線の並行在来線のうち、旧北陸本線区間を題材にした架空の鉄道会社「北前鉄道」の概要です。

はじめに

整備新幹線の並行在来線は、1社(肥薩おれんじ鉄道、熊本県・新八代駅〜鹿児島県・川内駅)を除いて、沿線1県につき1社が運営を行っています。

1県1社による運営は、沿線各県の意向をより営業施策に反映させやすくなること、合弁で行う場合と比べて各県同士の折衝が必要なくなることなどのメリットがあります。

一方で、県境にこだわった硬直的な運営や営業になりやすいこと、設備や人員が重複し非効率であるなどの大きなデメリットが存在します。

こうした中、並行在来線の高水準な設備を活かしてどれだけ高度なサービスが提供可能か、県境を感じさせないサービスとはどのようなものかを考察するため、福井県敦賀市〜新潟県上越市で県境を超えて広域に営業する「北前鉄道」を仮想し、考察します。

並行在来線に対する思いは、別項目で取り上げています。

概要

北前鉄道路線網

「北前鉄道」(きたまえてつどう)は、北陸地域(福井県・石川県・富山県・新潟県)の旧北陸本線(北陸新幹線の並行在来線)とその支線の運行を行う架空の第三セクター(準公営)鉄道です。

各県の並行在来線会社が第三種鉄道事業者(施設保有会社)として鉄道施設を貸し付け、北前鉄道が第二種鉄道事業者として一体的運用を行います。

北陸地域の鉄道を一体経営することにより、県境を超えた利便性の最大化と沿線の活性化を最大の目的とします。その他、運行の効率化や営業力・調達力の強化、重複する設備や組織のスリム化なども統合の効果として挙げられます。

社名の「北前鉄道」は江戸時代に運航された「北前船」から命名しました。現代では県境で分断されがちな地域の一体感を、北陸地域のかつてのシンボルである「北前船」をモチーフに表現しました。

なお、北陸新幹線の並行在来線のうち旧信越本線は別会社「信越鉄道」が扱います。営業区域があまりに広大になることから、直江津駅を起点として運営会社を分割します。両社は株式を持ち合い、運賃体系や営業施策などを協業して営業を行います。

旧北陸本線以外の支線については、路線の持続可能性を図ること、また路線によっては大幅な施設の改修を行うことの責任を明確にするため、並行在来線会社(施設保有会社)が施設をJRから継承し、一体的に運営を行います。

【第二種鉄道事業者】

<北前鉄道>

【第三種鉄道事業者】

福井県:ハピラインふくい

石川県:IRいしかわ鉄道

富山県:あいの風とやま鉄道

新潟県:えちごトキめき鉄道

※この関係図は架空のものです。

路線

【本線】

・北前本線(旧北陸本線、敦賀〜福井〜金沢〜富山〜直江津) 307.9km

敦賀〜大聖寺間は「ハピラインふくい」、大聖寺〜倶利伽羅間は「IRいしかわ鉄道」、倶利伽羅〜市振間は「あいの風とやま鉄道」、市振〜直江津は「えちごトキメキ鉄道」から施設を借り受けて営業します。(正確には県境が分界点)

【福井県】(一部京都府)

 ・小浜線(敦賀〜小浜〜東舞鶴〜西舞鶴) 91.2km

  うち東舞鶴〜西舞鶴(7.6km)はJR西日本の第一種鉄道事業者区間

 ・越美北線(九頭竜線、福井〜越前花堂〜越前大野〜九頭竜湖) 55.1km

 小浜線、越美北線は施設保有会社がJR西日本から施設を承継して営業します。

【石川県】

 ・七尾線(津幡〜七尾〜和倉温泉) 59.5km

  のと鉄道(和倉温泉〜穴水) 28.0km は当面北前鉄道の関連会社とします。

【富山県】

 ・城端線(高岡〜新高岡〜城端) 29.9km

 ・氷見線(高岡〜氷見) 16.5km

 ・高山本線(富山〜越中八尾〜猪谷) 36.6km

  いずれもJR西日本管内の設備一式を承継して営業します。

【新潟県】

 ・大糸線(糸魚川〜南小谷) 35.3km

  いわゆる大糸北線。大糸線のうち非電化でJR西日本管内の設備一式を承継して営業します。

路線図

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